NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

サッカーよりも野球よりもアメフトが一番面白い!アメリカで最強の人気を誇るアメリカン・フットボールNFL。人間を超越したNFLにまつわる人々を熱く紹介していきます

「ローマ法王に米を食べさせた男」から聞いた人生を変える最も大事な一つのこと。

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非常に有名な人だと思うが、高野誠鮮さんの講演会に参加してきた。講演テーマは「信念を貫き通す」で、まさに高野さんの仕事ぶりを現した内容でした。

 

高野さんは、石川県羽咋市市役所で働く公務員であり、また日蓮さんを宗主とする日蓮宗の僧侶でもあります。公務員と僧侶の二足のわらじを履きながら、彼は猛烈な仕事ぶりで羽咋市にものすごい影響を与えたんですね。

 

そのうちの一つが コスモアイル羽咋

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場所はもちろん羽咋市にあるんですが、内容は名前の通り「宇宙にまつわる博物館」です。この施設、バブル時代によく建てられた意味不明の文化会館のようなものでは決してありません。むしろものすごく貴重な展示品を所狭しとおいてある、

実際にガガーリンがのったソ連のボストークカプセル、アポロ11号の原寸大プロトモデル、実際に宇宙で使った宇宙服、ありとあらゆるものが展示されています。宇宙好きにはもう垂涎もののレベルなんですね。

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高野さんが、なんでコレを作ったか。それは羽咋市でUFO目撃情報があった(天)」からで、町おこしで悩んでたので羽咋市は何かしなければならんかった(地)」からなんですね。そして高野さんはなんと、ゴルバチョフに手紙を書いた(人)」んですね。

「日本の小さな集落でやたらとUFOが目撃される。うちの街は宇宙でまちづくりする。宇宙開発の歴史を展示するスペースを作りたい。つきましては君たちから寄贈して欲しい。」という内容だったかどうかわからないが、彼はゴルバチョフNASAJAXAに手紙を書いた。それぞれ呼応してくれて、この施設ができたそうだ。

 

そして限界集落の再生に取り組んだ。

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このあたりの話は、著書「ローマ法王に米を食べさせた男」に詳しく書いているので、知りたい方は本を読んで下さい(^^)。

 

 

石川県羽咋市神子原町という限界集落の担当になった。羽咋市から依頼を請けたのは、この街の再生。18年間誰も生まれてない。それに対して、役所の人間は色々議論して計画書を書いて、やってはいるものの何も効果がでないどころか、結果は悪くなるばかり。村のGDPは低く、皆農業従事者。若い人たちは農業をやりたがらず、大きくなって金沢に行く。そしてそこで生活をし、おじいさんとおばあさんを迎えにきて、金沢に完全に移住する。まさに負のスパイラルがこの村にあった。

 

この根本原因は、「農家の経済的貧困」にあると、高野さんは結論付けた。そしてその本質的な問題を解決せず、議論ばかりの市役所、さらに貧困の生みの親である農協に向かってケンカを始めるのだ。

 

高野さんは、役所にある「稟議の撤廃」から始めた。

《正すべき役所思考とは》

  1. 誰も反対しない意見でまとめようとする
  2. 経験的知識が乏しく、誤判断する
  3. アントレプレナー精神がない
  4. 合議制によって責任の所在がない。
  5. 社会経験が乏しい
  6. 石橋を叩いて壊すスピリット
  7. 基本理念が全くない。

である。やりたいことがあったら、企画書を書いて、調べて、上司に稟議をだして、上司はそのまた上の会議にかけて答弁して修正して、下に落ちてきてと。結果、本来のかたちを取ることもできず、修正された内容は、エッジの効いてない、「誰も反対しようのない、面白くない企画」に変わっている。これでは何も起こせない。

高野さんは、「いいアイデアは、100人のうち97人が反対する」という。役所は合議制で進むから、100人がまぁいいかというレベルにしないと通らない。だから役所の仕事は成果を生み出さない。それは全て合議制が悪い。稟議制が悪い。と結論づける。

このあたりから、高野さんは「報・連・相」をなくして完全に自己判断で物事を進め、大変な問題を起こしては呼び出しを食らっていたそうだ。

 

「企画書・計画書というものは、理解できない人のための説明書、パブリケーションにすぎない」と言った高野さんの言葉には、日本全体に対するアンチテーゼと、一人が責任をとって物事をすすめない、「皆のせい、空気のせい」にしたがる日本人の幼稚さに対する強烈な毒を感じた。

 

着手したのは米のブランド化 高品質を高価格で自主販売

彼の言葉だが、ブランド価値を高めるには、偉大な人物に使ってもらうことが一番である。これをロンギング戦術という、ロンギングとは日本語で憧れ、という意味だ。

 

「神子原」という地名は、神の子の原と書く。だから神様に近い人に食べてもらう。彼がリストアップしたのは、

  1. 天皇陛下 (世界で最もロイヤルな方)
  2. ローマ法王(神の子イエスを崇める宗教11億人のトップ)
  3. アメリカ大統領(米国だからwwww)

彼はコスモアイル羽咋のときと同じように手紙作戦にでた。

天皇陛下にこの米を渡すために、まず宮内庁に行った。石川県は加賀百万石、前田利家。きっと前田さんがいるはずだと狙いを定めたら、たしかに前田さんがいる。

なんと徳川さんもいる。どうも明治維新の時に、明治政府は当時の徳川幕府の諸大名のなかでもいくつかの家は、未来永劫政府の中枢にオクことを確約してあったのだろう。でなければ、こんな事にならん。

前田さんは好印象だったが、ダメだった。大統領も門前払い。受取拒否で返ってきた。ホワイトハウスに電話で文句いうてるときに、ローマ法王からの使いの方がきた。

 

そしてローマ法王はこの米を食べてくれた。これは大変大きなNEWSとなり、強烈な影響を与えてくれた。

 

人生を変える最も大事なこととは。

 彼はとにかく猛烈に行動していた。彼の行動の中には失敗する可能性の方が高いものばかりだ。しかしそれを無視して行動している。ミスを修正しながら、行動し続ける。一個でもやれる可能性できる可能性があれば、それに意識を集中させて、できる理由ばかり探して行動する。とにかくやる。やってダメなところを直していく。それはまるで自転車に乗ることを覚えようとする子供のようだ。

 しかし、これが日本企業には無い。もちろん役所にはもっと無い。彼らがいうのは、「俺の管理責任が問われる」と自分のことばかり。これではダメだ。考えるだけでなく、行動すること。これが高野さんの仕事の姿勢である。

 

さて、なぜ僕たちは、ミスをしたくない。失敗を恐れて、行動することから逃げてしまうっているのだろうか。以前は僕達も自転車の乗り方を覚える子供だったはずだ。

それは、他人からの評価を求めているからである。

人から褒められよう、認められようという私欲、私心こそが、積極的な行動を遮っているのだ。帰属意識が高いがゆえ、輪のなかに入りたいがゆえ、ムラという意識が強いがゆえ、日本人は合議制の中で生きていることが多い。

 

その意識が最も、足を引っ張っている。笑いたければ笑えばいい。燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや、である。高野さんは日蓮宗の僧侶なのでその教えや哲学が彼の行動人生をかたちづくっているという。高野さんの基本軸になっている日蓮さんの言葉を紹介したい。

 

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日蓮上人の言葉に、「先ず臨終の事を習うて、後に他事を習うべし」とある。

これは僕なりに解釈すると「臨終(死ぬこと)から考え生を歩め」かなと思う。

葬儀の時、自分のことばかりやってきた人は、誰一人涙を流さない。家族でさえも。しかしその道その道の業界の発展に人生かけてきた人は、その世界の人たちがたくさん集まって、たくさん泣いてくれる。これが結局、その人の人生の価値なんだと。

生きているうちは、それほど認められなくてもいいじゃないか。他人からの評価など本当の所は己が死んだときしかわからないものだ。だから、現世でいくらまわりが否定しようが逆に褒めちぎろうが、どこ吹く風と、颯爽と己の道を歩くのみ。そんなしがらみなど捨ててしまえ。そういうふうな言葉である。

 

人から褒められようと思う、認められようと思う心を捨てる。

これが人生を変える最も大事なことだ。

田舎で生活する僕には、何かとその引力を感じてしまう。